ビタミンPは、ビタミンに近い働きをするビタミン様物質で、毛細血管浸透性因子またはフラボノイドとも呼ばれます。フラボノイドにはヘスペリジン、ルチンなどがあります。
ヘスペリジンはみかん由来のビタミンPで、体中をはりめぐっている毛細血管のメンテナンスを担当しています。毛細血管は体の組織と栄養や酸素のやりとりをしていますが、血管は栄養や酸素の透過性が悪くても、良すぎてもダメなのです。血管の働きのバランスをよくするメンテナンス係のビタミンPが足りないと、歯茎から血がでやすかったり、内出血しやすかったりします。
またビタミンPは、血圧を正常にして血液をサラサラにする効果もあります。高血圧は、血管が収縮したままということ。血液の収縮をコントロールする酸化窒素が活性酸素と結合して働けなくなると、血圧が上がります。この活性酸素を取り除くのがビタミンCで、ビタミンPはビタミンCの働きを助ける役目をします。
ビタミンPが豊富に含まれている食品には次のようなものがあります。
■ K1 ■
みかん(ヘスペリジン)
■ K2 ■
蕎麦(ルチン)
同じビタミンPであるルチンもヘスペリジン同様、毛細血管の強化や、血流改善にすぐれたビタミン様物質です。こちらは蕎麦に含まれています。蕎麦が血圧を下げてくれると言われる由縁はルチンの効能です。