いのちのために食べる
ビタミン教室
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不足すると…
後藤信一さん(38歳)は歯磨きのとき、歯茎からしばしば出血をしています。またちょっとした打ち身でも青あざになりやすいと思っています。血圧値はまだ正常の範囲内ですが、20代に比べて上昇しているのが気になるところ。働き盛りの今、家族のために三大成人病を未然に防ぎ、血液サラサラで元気に過ごしたいものです。
知って解決
対策
ビタミンPは、ビタミンに近い働きをするビタミン様物質で、毛細血管浸透性因子またはフラボノイドとも呼ばれます。フラボノイドにはヘスペリジン、ルチンなどがあります。
ヘスペリジンはみかん由来のビタミンPで、体中をはりめぐっている毛細血管のメンテナンスを担当しています。毛細血管は体の組織と栄養や酸素のやりとりをしていますが、血管は栄養や酸素の透過性が悪くても、良すぎてもダメなのです。血管の働きのバランスをよくするメンテナンス係のビタミンPが足りないと、歯茎から血がでやすかったり、内出血しやすかったりします。
またビタミンPは、血圧を正常にして血液をサラサラにする効果もあります。高血圧は、血管が収縮したままということ。血液の収縮をコントロールする酸化窒素が活性酸素と結合して働けなくなると、血圧が上がります。この活性酸素を取り除くのがビタミンCで、ビタミンPはビタミンCの働きを助ける役目をします。

ビタミンPが豊富に含まれている食品には次のようなものがあります。

K1
みかん(ヘスペリジン)

■ K2 ■
蕎麦(ルチン)

食べ物イラスト
同じビタミンPであるルチンもヘスペリジン同様、毛細血管の強化や、血流改善にすぐれたビタミン様物質です。こちらは蕎麦に含まれています。蕎麦が血圧を下げてくれると言われる由縁はルチンの効能です。