骨はカルシウムとリンが結合したリン酸カルシウムでできています。骨をつなぐ接着剤はコラーゲンやコンドロイチンです。コイドロイチンは、最近、50肩に効く、とよく言われています。でも骨の成分であるカルシウムは年齢を重ねるごとに減少し、骨がもろくなってきます。代表的な病気が骨粗鬆症で、これは骨密度が低くなり、中身がスカスカになる状態です。スカスカ骨はちょっとしたつまずきで骨折したり、何もしていないの圧力をかけただけで折れてしまう圧迫骨折なども起こします。
カルシウムは体に貯蔵できるのですが、最近は、若い人もカルシウム不足。出産などでカルシウムを失ったり、運動不足も骨のカルシウム不足を招きます。
ではカルシウムたっぷりな牛乳やチーズ、小魚からカルシウムをたくさん摂れば骨は強くなる、といいたいところですが、カルシウムは単体では体に吸収されないのです。そこで、ビタミンDの登場です。
ビタミンDは腸でカルシウムの吸収をよくしてくれます。また、血液中のカルシウムを骨に運搬してくれ、さらに骨にカルシウムをくっつけて骨を強化してくれます。また、筋肉中のカルシウムが減ったときには、骨からカルシウムを分配する役目もします。
骨と同様、カルシウムが材料になっているのが歯です。ビタミンDは、歯へのカルシウム運搬も手伝ってくれ、虫歯のない丈夫な歯にしてくれるのです。
つまり、カルシウムはビタミンDがないと力が発揮できません。2つそろってこそ強力タッグとなるのです。
ビタミンDが豊富に含まれている食品や摂取方法には次のようなものがあります。
■ 食品 ■
ウナギ、カツオ、天日干しのシイタケ
■ その他 ■
日照を浴びる
ビタミンDは食事からはなかなか摂れませんが、太陽光線の中にたくさん含まれています。天気の良い日は日光ビタミンDを、一日に夏場で30分間、冬場で1時間ほど浴びるといいでしょう。